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Yaron, Yuval (1976)
Yaron, Yuval (1989)
Yokoyama Nakako 横山奈加子 (2014)
Yonetani Ayako 米谷彩子 (2008)
 
 

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J.S.BACH: chaconne




Yaron, Yuval
ユーヴァル・ヤロン

Chaconne
Feb 12, 1976

chaconne=15:21
(FINNLEVY SFLP-8569   LP-FINLAND)









Yaron, Yuval
ユーヴァル・ヤロン

BWV.1004-1006
Jan, 1989

chaconne=14:11
(ACCORD 465 929/30-2 CD-EU)



 ユーヴァル・ヤロンによる全集。
 彼はシャコンヌのみ、シベリウス・コンクール優勝時(1975年)にLP録音していた。
 腕達者だ。演奏には、気魄がみなぎっており、力強い。表情豊かで、メリハリも効いているが、すこしばかりやかましい印象もなくはない。

 残響たっぷりで、直接音がスポイルされぎみ。まるで洞穴のなかで聴いているような部分もある。

 ヤロンは1953年、イスラエル生まれ。シェリングの勧めにより、1972年に渡米した。


 ★★★☆





Yokoyama Nakako
横山奈加子

BWV 1001-1006
Oct. 15 & 16, 2014 Feb. 03 & 4, 2015
横浜・かながわアートホール
chaconne=15:25
(Octavia Records Inc.-EXTON OVCL-00561 CD-JPN)



 ひじょうに流麗な演奏で、聴き入ってしまう。伸び伸びとして開放的なところが魅力。
 技巧も問題ない。 

 残響過剰気味。鑑賞に支障をきたすギリギリ手前という感じ。もうすこし抑えるべきだったのでは?


 ★★★★☆





Yonetani Ayako
米谷彩子

Chaconne
May, 2008
Phat Planet Studios, Orlando, FL
chaconne=16:14
(Venus Classics 825 346-5528 CD)



 メインはブルッフで、そこへバッハの無伴奏2曲、すなわち、パルティータ第1番、シャコンヌを組み合わせてCD1枚にまとめたもの。

 シャコンヌは単独演奏であることもあってか、序盤からなかなか熱い。そこからさらに熱気を帯びつつ、終曲をむかえる。とはいえ絶叫型ではなく、ほどをわきまえた演奏だ。
 ただ、鳴りっぱなしの印象もあり、もうすこし淑やかさ、繊細さ――もろさやあやうさの気配があっても……と感じたのも事実。これはともに収録されている第1パルティータにも言えることである。
 とりたてて特徴のない演奏、とも言えなくもないが、手堅くまとめており、この曲の魅力を伝えることには成功している。むろんそれは、そこに奏者の想いが十二分に乗っているからにほかならない。

 ブルッフとシャコンヌが2008年、第1パルティータは2000年に録音されている。音質は、いずれも問題のないレヴェルであるが、第1パルティータはやや硬く、聴き手の好みによっては、耳障りに響くかもしれない。

 米谷彩子は、神戸生まれ。5歳から鷲見三郎のもとでヴァイオリンを始めた。その後、ジュリアードに留学、名教師・ドロシー・ディレイに師事、1982年よ り活動拠点をアメリカに移し、1989年からはディレイのアシスタントを務めるなどした。現在もアメリカを中心に活躍しているようであるが、日本では、紀尾井シンフォニエッタ東京のメンバーに名を連ねている。


 ★★★



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